仙石庭園さまの神石殿の外にある真柱を常若施工させていただきました。
この真柱は樹齢約250年の神社のご神木を譲り受けられた由緒ある素晴らしい材で直径は1m以上、高さは7mある神石殿のシンボルになるとても大きな外部柱です。
外部南面のため「太陽からの紫外線劣化」「雨による湿気による劣化」が進行していました。
皮を剥いた柱は精製された製材と比べると施工がとても難しく、表面が部分的に劣化していると更に難易度が高くなります。
前面は劣化し、下部は更に劣化している。そして裏側はほとんど劣化していない。また全体に保護塗料が皮を剥いた状態の堅い冬目の層に塗ってあったため、ほとんど染みこまず強靱な塗膜となっており、さらに難易度が高く、難しい材ではありましたが、全体的には綺麗に仕上げることができました。
この良い状態を保てるよう浸透性クリアの保護剤を数回塗布したので3〜5年ごとのメンテナンスで良いかと思います。
仕上がりについて細部を言えば、劣化の激しかった箇所は回りと色を合わせることが難しくムラになって見えるところもあり、丸太柱の奥深さをあらためて勉強させて頂きました。
仙石庭園主の施主様は石材だけでなく木材についても精通されておられ、木材についてのアドバイスを頂きながら施工させていただきました。誠にありがとうございました。
仙石庭園様は2021年4月より広島県より観光スポットに指定された庭園で、6000坪の広い敷地に日本中の貴重な石を集め、季節を感じさせる樹木も豊富で年間を通して楽しめるスポットです。ぜひ四季と石の奥深さを楽しみに行かれてみてください♪
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