木部再生技術 エアー鉋

技術紹介

私たちは「常若施工(とこわかせこう)=常に若々しくたもつ」という工法で、
日本の伝統建築物をはじめとした住宅などの木造建築物や、
社寺建築に関わる材料(金箔や石材)の長期寿命化美観再生を行います。
この常若施工の技術のひとつが「エアー鉋(かんな)」です。
ここでは常若施工の技術についてご紹介します。

エアー鉋

木部表面をミクロン単位で削ることができ、古い塗装(劣化塗膜)やグレー色に変色した木の表面(劣化層)を除去し、新しい木部表面に蘇らせることで「長期寿命化」と「美観再生」を可能にします。

木部保護

エアー鉋で汚れや傷みを除去した後に「腐朽菌やカビ、虫による食害などから守るホウ酸処理」「雨や湿気から守る撥水処理」「紫外線劣化を防ぐ塗装処理」などで長期メンテナンスを可能にします。

金箔洗浄

大きな費用がかかる金箔の張り替えを最小限に抑え、独自の安全な薬品と、独自の工法で優しく洗浄し、低コストで輝きを蘇らせます。古き良き材料をそのまま残せる工法です。

石材洗浄

参拝いただく方を最初に迎える狛犬や台座などは建物の顔と言えます。その石材を「独自のノウハウで洗浄」「安全な薬品」「エアー鉋」などで綺麗に蘇らせ、保護剤などで長期メンテナンスを可能にします。

施工事例

私たちが携わらせていただいた
施工事例をご紹介させていただきます。

ログハウス ステップハウス様

圓立寺 経蔵(部材)

ログハウス M様邸

ログハウス H様邸

榊山神社 拝殿

大頭神社 本殿

仙石庭園 真柱

日本伝統建築 施設

古民家再生

福成寺 鐘撞堂

高尾神社 本殿正面(幣殿内)

坐摩神社 摂社

専念寺 経蔵

坐摩神社 拝殿

由加温泉ホテル 山桃花

個人様 ログハウス

ウッドデッキ

高尾神社 本殿

高尾神社 拝殿

榊山神社 手水舎

ご依頼の流れ

建物の種類により施工目的が異なりますので大きく2種類に分けて説明します。

社寺仏閣、文化財など

主にお寺や神社など長期的な維持管理を必要とする建物は、建て替えになると莫大な費用が必要になります。エルアイエムでは、大きな工事をせず現状を維持していくことが大切な伝統文化を後世に繋ぐ最良の手段と考えます。
木材劣化の基本的な考え、
「維持管理」=「劣化診断」+「補修」
の定義に基づいて、公益社団法人 日本木材保存協会認定の「木材劣化診断士」「木材保存士」が診断を行います。

経過年数による「対処方法」と費用の変化


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1.木部の現状(劣化状況)
を正しく診断

建築物の木材に関しての「木材劣化診断」を行います。建物のパーツである木材が徐々に劣化して、やがて建物全体の劣化へと進行していきます。常若施工はこの劣化を予防する最も安価で効率的な維持管理方法です。新築時から予防すると、さらに効果的です。
木材生物劣化の第一要因は木材腐朽(腐り)、第二はシロアリ、第三は甲虫(木食い虫など)です。耐震補強後でも安心は出来ません。木材腐朽菌とシロアリは木材を食い物にしてしまいます。腐朽および食害されるということは建物の強度が著しく低下するといことです。診断はこれらについて重点的に行い、現状を正確に把握します。

※ 診断の際は建物の図面をご用意いただくと診断調査がスムーズになります。

2.診断結果を
ご報告、お見積

腐朽や食害を発見した際は写真や図面にてご報告致します。進行度合いを的確に判断し、補修方法をご提案・お見積いたします。
進行が浅ければ、木部の表面処理や害虫駆除で完了いたします。進行が進んでいれば木部のやり替えなど建築工事が必要になります。
建築工事が必要な場合は地場の業者さまに直接ご依頼いただいても構いません。その場合は施工方法等を業者さまと打合せやアドバイスさせて頂きます。

3.
ご用命いただき施工

お見積をご了解いただきましたら、施工日程を調整させていただき施工いたします。

まずはお問い合わせフォームまたはお電話で弊社までご相談ください。

住宅や店舗・旅館など

住宅や店舗・旅館など、見た目や清潔感を必要とする建物は主に木部表層の劣化層の除去が目的となります。劣化層除去後に保護剤塗布等で劣化を抑制しますので長期的なメンテナンスコストも抑えます。
木材は、紫外線や水分による劣化などで表面がグレー色になり、徐々に木の美しさが損なわれてしまいます。特に外部はこの劣化が顕著にあらわれます。また温泉旅館の露天の檜風呂などは極度な湿気により「変色」「コケ」「カビ」がどうしても発生してしまい清潔感が著しく低下していまします。しかし、木は素晴らしい材料で劣化層の下は傷んでいないことがほとんどで、常若施工により美しく蘇らせれます。

以前に施工させていただいた600年前の国宝も劣化層の下から美しい木部が現れ、美しさだけでなく香りまで蘇りました。

※ 木の劣化具合によっては取り切れない場合もございます。

1.木部の現状(劣化状況)
を正しく確認

何による劣化なのか、塗装がしてあるかなど現状を正しく判断します。
(弊社の木材保存士・木材劣化診断士が現状確認します)

※ 診断の際は建物の図面をご用意いただくと診断調査がスムーズになります。

2.
状況に合わせてお見積

現状に適した施工方法をご提案、お見積をいたします。
また劣化原因が分かれば、劣化を進ませない方法もご提案いたします。
例)
・近くの植栽から雨水が散っている。
・物が沢山置いてあり湿気が溜まりやすくなっている。
etc.

3.
ご用命いただき施工

お見積をご了解いただきましたら、施工日程を調整させていただき施工いたします。

まずはお問い合わせフォームまたはお電話で弊社までご相談ください。

お問い合わせ

ご迷惑になるような後追い営業は一切致しません。
まずはお気軽にご相談ください。

木や社寺仏閣に関わることメンテナンス方法などお困りのことがございましたらお気軽にお問い合わせください。
3営業日以内にご返信しておりますが、万一返信が無い場合は下記連絡先まで、
お手数をお掛けし申し訳ございませんが再度ご連絡ください。

TEL. 082-299-0705