「農薬」系の薬剤を使用すると無作為に近づく昆虫や動物に害を与えます。それは揮発した農薬は空気中に流れ出るためです。…接触毒
これに対し「ホウ酸」は鉱物(安定した無機物)で揮発することはありません。また近くに来た生物にも害はありません。口に入れた時に始めて効果が現れます。…食毒
「ホウ酸」の効果があるのは腎臓のない生き物です。すなわち虫などの下等生物に限られます。微量でもホウ酸塩を食したシロアリや腐朽菌はエネルギー代謝が止まり餓死します。
現在日本で施工されている防除工事には主に「農薬」と「ホウ酸」を使用する2種類の方法があります。エルアイエムでは「ホウ酸」を使用しシロアリや、木食い虫などの甲虫、腐朽菌から大切な建物を守ります。
社寺建築や木造住宅を永く良い状態で保つために最も適した技術です。しかし駆除したいシロアリは実は益虫なのです。地球上に必要な生物を無作為に駆除するのではなく、最低減を駆除し、大切な建物を守る方法が良いと思います。
新築や既築のシロアリ予防(防蟻)には「ホウ酸」、食害されて駆除する時だけ「農薬」を使用することが、先進国では当たり前のやり方です。防蟻に「農薬」を使用することはアメリカなどでは禁止されています。(土壌処理は認められています)
少しシロアリから話がそれますが、皆さんご存知のストラディバリウスのバイオリンは世界的にすばらしい評価をされています。ストラディバリウスの黄金期と言われる1700~1720年の製品は数十億と高額な値がつくほどです。その他の同時代のバイオリンは劣化が進み完全な状態のものは少ないのになぜ、ストラディバリウスは今もまだ完全な状態を維持しているのでしょうか。。。
それはストラディバリウスには防虫・防腐対策として「ホウ酸」が使われていたことが近年明らかになりました。300年経った今も完全な状態で変わらず素晴らしい音色を奏でることができるのです。
ホウ酸は木の劣化や腐りを抑制し、長く良い状態を保つことができるすばらしい薬剤だということが証明されていると思います。
以下にホウ酸処理の特徴をご紹介します。
「農薬」系の薬剤を使用すると無作為に近づく昆虫や動物に害を与えます。それは揮発した農薬は空気中に流れ出るためです。…接触毒
これに対し「ホウ酸」は鉱物(安定した無機物)で揮発することはありません。また近くに来た生物にも害はありません。口に入れた時に始めて効果が現れます。…食毒
「ホウ酸」の効果があるのは腎臓のない生き物です。すなわち虫などの下等生物に限られます。微量でもホウ酸塩を食したシロアリや腐朽菌はエネルギー代謝が止まり餓死します。
誤って口に入れた際の毒性は食塩並みと低く安全です。ホウ酸塩は海水や温泉にも含まれ、雑菌にも効果があるためコンタクトレンズの保存液や目薬にも使用されています。
これは「不特定多数の方が参拝に訪れる社寺仏閣」や「気密性の高い住宅内の妊婦、乳幼児、ペット」にも安心安全でということになります。
この逆に「農薬」は建物近くに訪れた不特定多数の方、密閉された空間に流れ出し大切な家族に害を及ぼす可能性が高いのです。農薬の現在の主流は「ピレスロイド系」や「ネオニコチノイド系」。
「ピレスロイド系」は発達中の神経系に影響することが報告されており、胎児や幼児の脳障害・学習障害・行動かく乱が懸念され、成熟してから類似化学物質に過敏化するとも言われています。「ネオニコチノイド系」は浸透性・残効性に優れ、ミツバチの蜂群崩壊症候群の原因と言われています。EUでは使用禁止になっており、脳の神経系に影響があると言われています。
「ホウ酸」は無機物(鉱物)であること、それは石と同じで蒸発も分解もされません。極端な説明かもしれませんが半永久的にとどまることが可能です。
(ただし例外があり、以下の「弱点」の項で説明します)
5年で効果が消滅してしまう「農薬」に比べると持続性の高さは比べものになりません。特に新築住宅の壁に隠れてしまう柱は再処理できません。新築時に「ホウ酸」処理が向いていることは言うまでもありません。
この長期効果の信頼性が高いからこそ、保証会社による長期保証(新築で最長30年、社寺も含む既築で最長10年保証)が実現されました。
カンザイシロアリの糞。
これがあったらすぐに駆除が必要です。
ご存知の方かも多いとは思いますが、日本在来種のシロアリとは違う特性を持つ恐ろしい「アメリカカンザイシロアリ」が日本国内で多数発見され始めています。
日本のシロアリは土壌シロアリと言われ、土の中を拠点に建物に侵入します。また湿気が必要で乾燥を好みません。乾燥しないように土壌から建物の木部までを土のトンネル(蟻道:ぎどう)を作り、乾かないように進みます。しかしカンザイシロアリは、乾燥に強く、羽蟻が空を飛んで屋根から進入するので、蟻道も無いため見つけにくいのです。しかも一度木の中に入ればそのまま木の中を喰い続け、表に出ることはほとんどありません。そのため見つかる頃には大きな被害になっていることも。。。
既に日本国内のカンザイシロアリの被害は数万件にものぼっているとの見解もあります。アメリカカンザイシロアリの駆除は困難で大きな費用がかかるため、予防が賢明と言わざるえません。ホウ酸を床下に限らず建物全体に塗布することで大きな予防となります。
長期効果をお約束できる「ホウ酸」ですが、雨や水が頻繁にかかる部分や地面に接触している部分はホウ酸が流れ出てしまうため効果が弱まってしまいます。また、施工後に地震や乾燥によっておきた木部表面の割れ等が生じてしまうとそこから食害・腐朽が起こる可能性があります。
このため5年や10年ごとに定期検査と部分施工(※全体施工に比べると費用は格安です)をお勧めしております。
(長期保証を受ける際は定期点検が必須となります)
雨がかかる場所も
効果がない訳ではありません。
木造建築の最大の劣化原因は「腐朽菌」、その次ぎに「シロアリ」です。「腐朽菌」を簡単に説明するとキノコのことです。「腐朽菌」の胞子は日本全国の空気中に浮遊しており、水分のある木に付着し腐食が始まります。
「腐朽菌」は木の主成分を栄養源に成長し、木を腐らせます(密度低下させます)。木を構造体とする建物にとって腐食は致命的です。腐朽菌によって質量が10%低下すると強度は40%低下します。質量が20%低下すると強度は80%低下します。
社寺仏閣など数百年先まで必要とされる建物は特に気をつけなければなりません。
また「カビ」は構造体に影響は与えませんが、「カビ」を抑制することで美観が保たれ清潔な空間が保てます。
ゴキブリでお困りの飲食店さんや住宅でも効果が期待できます。この場合は液体ではなく粉体で、屋根裏や壁の中に粉体散布(ダスティング)します。そこを歩いたゴキブリにホウ酸が付着し、足に付いた汚れを舐めてキレイにする特性があるので「ホウ酸」を口にすることになるため、劇的にゴキブリが減少します。もちろん「ホウ酸」なので飲食店やお子さんのいる住宅でも安全です。
これはお寺や神社によく見られる被害ですが、キクイムシなどは木に産卵し木を食害して成長し、さなぎになり成虫になって外へ飛び立ちます。多少の食害であれば問題ありませんが、無数の食害をうければ木の強度も低下します。これに「腐朽菌による腐食」や「シロアリによる食害」が合わされば致命的なダメージにつながります。もちろん「ホウ酸」はキクイムシなどの甲虫にも効果があります。
日本では新しい工法と思われがちな「ホウ酸処理」ですが、海外では古くから施工されている実績があります。アメリカでは防蟻に農薬の使用は禁止※されています。
ニュージーランドでは1950年代から始まり、日本の鹿児島以上にシロアリが活発なハワイ州では約30年前からホウ酸を使用しておりシェアは90%にもなります。
日本国内では国宝や重要文化財にもホウ酸処理の実績があります。
※ 土壌処理は認められています。
既築住宅に保証をつける制度が少ないなか、エルアイエムでは保証会社による保証制度を採用しております。
薬剤メーカーによる保証は新築に限る場合がほとんどで既築の住宅や社寺建築の保証はされていないと思います。そのため施工会社による自社保証というものが一般的です。これは施工会社の規模等にもよりますが、長期的な保証期間を考えると弊社では、保証会社が運営する保証制度を採用できますので、施工後も安心していただけます。
保証内容:保証範囲(施工範囲)にシロアリの食害が発生した場合、保証期間中は無料で防除施工します。
社寺建築 | 最長10年保証 |
---|---|
新築住宅 | 最長30年保証 |
既築住宅 | 最長10年保証 |
※ 保証には諸条件がございます。詳しくはお問い合わせください。※ 長期保証は5年経過時に途中検査が必要です。点検費用は補償費用に含みます。
ホウ酸 シロアリ防除
1.
ご訪問・現状確認シロアリによる食害がないか、床下すべてにアクセスできるかなど現地調査を行います。
公益社団法人 日本木材保存協会認定の「木材劣化診断士」「木材保存士」の資格保持者が診断いたします。※ 現状調査の際は建物の図面をご用意いただくと診断調査がスムーズになります。※ 食害箇所を現場調査時にすべて見つけられるとは限りません。施工中に見つかる場合もございます。
2.調査結果を
ご報告、お見積防除工事内容を選定し、お見積します。
食害があれば建築工事のお見積も可能です。もちろんお客様にて工務店さんの手配でも大丈夫です。また増築等でアクセスできない床下があれば点検口の追加設置なども必要になります。※ ここまでは費用は不要です。
3.
ご用命いただき施工お見積をご了解いただきましたら、施工日程を調整させていただき施工いたします。
まずはお問い合わせフォームまたはお電話で弊社までご相談ください。
「シロアリの駆除や予防」「木の腐りや傷み」でお困りのことがございましたらお気軽にお問い合わせください。
3営業日以内にご返信しておりますが、万一返信が無い場合は下記連絡先まで、
お手数をお掛けし申し訳ございませんが再度ご連絡ください。
施工事例
私たちが携わらせていただいた
施工事例をご紹介させていただきます。